認知症は脳の神経細胞の変性や脱落により 認知機能が低下する病気の総称です。
主に、アルツハイマー型認知症、レビー小体型認知症、脳血管性認知症の3つのタイプに分かれており、臨床症状などで鑑別しますが確定診断は特殊な画像検査を行うか剖検により脳の細胞を病理学的に診断する必要があります。原因検索のため様々な研究が行われており、脳に古い物質・悪い物質が貯まる為に起こるのではと考えられており、脳からそのような物質を排出させる機構に血管の拍動が関係していること等が最近指摘されております。
糖尿病、高血圧、脂質異常症等の生活習慣病は血管にダメージを与える病気でもあるので将来の認知症の原因となり得る可能性があります。それ以前に様々な血管系疾患の原因となりますので、少なくとも1年に1回は健康診断を受診するようにしましょう。
さて、認知症には主に3つのタイプがあると記載しましたが、それ以外の治る可能性のある認知症が見逃されているケースが稀にあります。甲状腺機能低下症、ビタミンB12欠乏、慢性硬膜下血種、正常圧水頭症、脳腫瘍などが原因による二次性の認知障害です。
当院では訪問診療を開始させていただく際に、採血検査、神経診察(脳神経外科でよく扱う疾患による二次性認知障害も多く院長は経験が豊富)二次性の認知障害を除外するために行っております。
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